経済のデジタル化 2018 3 24

 アメリカでは、経済的な格差が問題になっていますが、
これは、経済がデジタル化したことが原因です。
 経済学的に言えば、
市場が不完全情報による不完全競争の時は、
社会は安定していましたが、
これが、完全情報による完全競争になると、どうなるか。
 抽象的な話をしましたので、
具体的な話を書きましょう。
 昔は、若者には、パソコンがブームでした。
私も、安いパソコンを求めて、秋葉原へ行きました。
 私にとって、慣れていない東京だったので、
大通りにある大型の電器店でパソコンを買いました。
 しかし、知人によると、
路地に入ったところにある店の方が安かったというのです。
5000円ぐらい安かったという。
 さらに、がっかりしたのは、
パソコン雑誌にある広告を丹念に見ていくと、
私が住んでいる県には、
もっと安く売っている店を発見したのです。
パソコン好きの人が開いた個人経営の店でした。
店主がパソコン好きだから利益を追及していない様子でした。
 さて、現代において、
安いパソコンを買おうとすると、どうなるか。
 アフターサービスを気にしないならば、
インターネットで日本全国から、
日本一安いパソコンを探すことができます。
 インターネットの普及によって、
消費者は、安い商品を買うことができますので、
大いに恩恵があったと思いますが、
経営者や資本家も、インターネットの普及によって、
労働者を安く買うことができるようになったのです。
 インターネットの発達によって、
労働者が、仕事をインターネットから受注して、
仕事の成果物をインターネットで提出するとなると、
経営者や資本家は、最安値で労働力を買うことができます。
 インターネットの普及によって、
商品市場も労働市場も、
完全情報による完全競争に近づいていくと思いますが、
これには、「光と影」があると言わざるを得ません。


































































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